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野犬は「野性動物を手なずける」と考えて対応の必要がある

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photo credit: Karrez Majik 8 /\ La Baie du Mont Saint Michel /\ le chien qui ... via photopin (license)

 

2018年10月6日 追記あります。

 

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高知県に住む認定動物看護師 武田真優子(@aisu_dog)です。

 

 

昨日、Facebookをながめていると、この記事が目に飛び込んできました。

 

 

 

藤田りか子さんの記事「野犬出身の保護犬を考える」では、イヌというものを「野犬として外で暮らしてきたイヌ」と「家庭で育ったイヌ」を一緒に考えることへの警鐘がされています。(野犬についての説明は、藤田さんのリンク先ご覧ください。詳しい説明があります)

 

藤田さんからも許可をいただいたので、藤田さんのFacebook投稿から引用します。

 

野犬を保護した飼い主さんが
「保護される前は食べ物をあさって暮らしていたので、もうこの子にそんな苦労をさせたくない。私は彼に好きなだけ食べ物を与えています」
と話してくれました。しかし生物学的に犬を捉えると、これ、実は犬の福祉と真っ向する考え方でもあります。「あさる」という暮らしをしていたからこそ、家庭犬になっても何か「探索する」という代替作業を与える必要があるのですね。野犬という動物について、そしてそれを保護犬として飼うことの福祉について個人的な意見をしてみました。

 

 

 

捨てられてイヌ、外で育ったイヌ、彼らに罪はありません。しかし野犬として育った保護犬は「野性動物を手なずける」と考えてヒトが対応する必要があるのです。なぜなら彼らはヒトを必要としないで生きてきたからです。

 

 

「ライオンと暮らす」と考えてみる

私たちが想像する「イヌ」は、ヒトのパートナーのような存在ですよね。しかし、野犬は別と考えないとならない。


例えば「ライオンと暮らす」ことを想像してみていただけますか?

 

 

 

 

ありがとうございます。

すぐに一緒に暮らせると思いますか?

 

 

もちろん、イヌとライオンは違います。まず動物種が違います。

それではハイエナでも結構ですよ。(ハイエナもイヌよりはネコに近いイキモノですが…)

 

 

あなたが暮らしたいと願うその「保護犬」が野犬出身であった場合、「野性動物を手なずける」と考えて対応の必要がある。

 

(もちろん、すぐに慣れてくれたらいいですがそれはヒト側の考え方なので強制はできません)

 

 

それほどに「保護されたイヌ」という大きな枠で、引き取ることには覚悟が必要だということを、知っていただきたいのです。

 

「保護犬」が今まで家の中でヒト育てられたイヌであったとしても、成長した大人のイヌの場合、育てられた環境や持って生まれた性格により、コミュニケーションが難しいこともあります。

 

 

なぜこんなことが起こるのでしょうか。

 

 

ヒトだと想像しやすいのに、イヌだと難しい?

この記事を読んでくださっているあなたには家族はいますか?

ヒトのパートナーでもいいです。

 

 

一緒に住むとなると価値観や育った環境が違うので、

 

「え、何それ…」

 

となる癖や行動があったりしますよね。

これが性格の不一致は離婚の原因のひとつにもなりますよね。

 

そう、同じヒト科同士で暮らすことですら、大変なことがあります。

 

 

でも、これが「イヌ」となると、異なる種であることからもう困難が想像できるのに、簡単にできると思ってしまう方がおられます。

 

 

イヌは決してヒトに従順なイキモノではありません。 忘れがちですが、イヌは本気を出せばヒトを殺せる武器を常に持っているのです。この事は自戒の念も込めますが、頭の片隅では常に忘れないでいたいものです。

 

イヌとヒトは3万年ほど前から共に暮らしてきています。そんな昔から共に暮らすことはできたわけです。

 

では、「野犬出身の保護犬に対して私たちヒトになにかできるのか」と考えたときのひとつの方法が「トレーニング」なのだと思います。

 

 

 

高知県のドッグトレーナー斉藤喜美子さんがFacebookにコメントされていたので、それをこちらに載せますね。(許可いただいています)

 

 

まったくその通りだと思います。センター譲渡の犬の多くが、野犬の血を持っていますから、家庭犬用に作業兼用に選択繁殖されたレトリバーや愛玩犬とは気質が異なる。

だからこそ飼う側の意識が大事になる。飼う前講習で、覚悟と私が言うのはそのためです。ご飯を思い切り不自由なくあげると幸せ?
いや、食べる行為、今までやってきたであろう獲物を追跡したり追いかけてハントする行為が抜け落ちる不幸はどこで解消するのか。

保護犬の譲渡先で小さな動物、小型犬をハントしてしまう不幸な事故も多々耳にします。

飼うなら覚悟と努力、相手を理解する心構えが必要になってくる。

決して、かわいそうな犬を飼ってあげましょう、って簡単な話ではないと思っています。

 


斉藤さんは、野犬の保護犬のトラブルをこの高知県でずっと見てきておられる方です。

 

 

保護犬を飼うなら覚悟と努力、相手を理解する心構えが必要になってくる。

 

 

この言葉は大変に重い。けれど、前もって心に留めて、保護犬を受け入れてくださる方が増えるといいなと思っています。