高知県とウサギとわたし

~ペットホスピスをつくります~

43年間、大判焼きを焼き続けているおじさんとの会話から考える「何が正しいのかなんてわからない」「自分が正しいと思うことをすればいい」ということ

 

さすがに虫が大量にまとわりついてきたら逃げる、世を忍ぶ仮の姿が「かっぱパックパッカーズ女将」 まゆゆ、その正体の、もふもふペットヘルパーの武田真優子( @aisu_dog )です。

 

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四万十初のゲストハウス「かっぱバックパッカーズ」より車で5分。歩くと30分の会場で行われた盆踊り大会会場。

 

わたしの父は転勤族だったため、わたしには地元というものがない。6才まで大阪で過ごし、その後は東京で暮らしていた。祖父が愛媛県にいるので、「田舎=じいちゃんち」と思って過ごしてきた。

 

よく考えるとわたしには、お祭りに行った記憶がほとんどない。小さなころから、同年代の子たちと遊ぶことが苦手で、大人か自分より年下の子をまとめて引き連れて遊んでいたから、なのかもしれない。同年代の子と積極的に遊ぶことは、今もない。

 

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そんなわけで、「地元のお祭り」というものにはじめて参加した。暗黒の四万十川に浮かぶ、光の蜘蛛のように見えた。実際は河原に設置されているだけなのだが。

 

 

 

有機的な曲線で作られている会場の全てに、わたしは感動した。屋台がこんなにぎゅっと上から眺められる場所にあるのをみるのもはじめてで、ワクワクした。

 

 

この屋台の始まりにあったのが、大判焼きのお店だった。

 


■わたしはどうしても、カスタードクリームの大判焼きを食べたかった

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大判焼きのお店は、橋からつづく坂道を降りて行くと、一番始めにある屋台で、かなり目立つ。


わたしは、大判焼きが好きだ。大判焼きだけでなく、小麦粉の生地の中に具が入っている料理全般が好きだ。お好み焼き、たこ焼き、チヂミ、アメリカンドッグ。そして、カスタードクリームも好きだ。

 

東京のようにいくつもある商品から好みを選ぶことが出来ない、「買う」「買わない」の選択肢しかない高知県四万十町にて、大判焼きは3種類もあった。全て120円。5個買っても10個買っても割引はない。

 

お店は繁盛している。大判焼きを焼いているおじさんは汗をだらだら流しながら、笑顔で大判焼きを売り、その合間に手慣れた手つきで大きなポリバケツから生地をくんで、熱い鉄板に流し込む。

 

「カスタードクリーム、2つ」

 

わたしはカスタードクリームの大判焼きが食べたかった。でも、たくさんストックされている大判焼きの中には、カスタードクリーム味はなかった。わたしはそれらが焼けるまで待つことにした。

 

■待っている間に、おんちゃんとお話をした

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「もうすぐ花火です。橋が封鎖されます」というアナウンスと共に、人が移動し始める。

 

「花火がはじまると、会場にお客さんがいなくなっちゃうんだよ。去年も芸人さんが来てくれたけれど、”客がいない”とぼやいていたよ」

 

カスタードクリームの大判焼きは上と下の生地がくっつけられた。おじさんは鉄板の空いた場所に新しい記事を流し込む。わたしはこの前日に失敗したたこ焼きのことを思い出していた。

 

この磨き上げられた、油がしっかり入り込んでぴかぴかしている大判焼きを焼く鉄板に、わたしは興味を持った。

 

わたし「おんちゃん(おじさんの意味)、ずっと大判焼き焼いているの?何年くらい焼いているの?」

 

おんちゃん「そうだな…43年かな!」

 

わたし「43年!?お店はあるの?」

 

おんちゃん「決まったお店はなくて、こうやってお祭りで大判焼きを焼いているよ。大阪や東京に行くこともあるよ」

 

わたし「わたし、東京からきたんよ」

 

おんちゃん「へえ、東京から!ぼくも東京の府中にいたんだよ。中学卒業してから3年間!」

 

わたし「わたしは、○○あたりにいたよ。知ってる?」

 

おんちゃん「おう、しってるよ!3億円強盗事件があったり、3輪車の免許とったりしたな」

 

わたし「え、3輪車の免許なんてあるの?」

 

おんちゃん「昔はあったんよ」

 

あれ、3億円事件?おんちゃん、何歳だ??

 

わたし「おんちゃん、何歳から大判焼き焼いているの?」

 

おんちゃん「うーーーん、25、6からかなな」

 

わたし「え、おんちゃん、いくつなん?あ、でも、43足せば年分かるか」

 

おんちゃん「(無言の笑顔)…年取ったわ。きつい(苦笑)」

 

と、おんちゃんが言う。続いて「話聞いてくれて嬉しい」と言うので、わたしたちはカスタードクリームの大判焼きが焼けるまで話し続けた。


■「花火が上がった!」

 

「どーん」という音と共に、花火が上がった。おんちゃんはまだ話したそうだった。

 

「花火行ってくるね。おんちゃん、来年もいる?」「おう、いるで」「また来年!!」と笑顔でさよならをした。

 

坂を登ると、花火が見えた。

 

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わたしはおんちゃんがつくってくれた大判焼きを食べてた。皮がぱりっとしているけれど、生地はふわっとしている。これが、43年の味かぁ。美味しい。

 

坂の上にいた、ヘルパーしおりんにも、おんちゃんストーリーを話ながら大判焼きを半分割いて渡すと「43年の味かぁ。感慨深いですね」と、大判焼きを口にしていた。


■このおんちゃんの人生を断片的に見て、わたしたちは「正しい」「間違っている」を判断できるのだろうか

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43年の味をほおばりながら、「おんちゃんの人生、楽しいんだろうなぁ」と思っていた。ものすごい儲けられるかというと、そうではないだろう。もちろん、辛いことや苦しいこともあっただろうし、それでも続けるということは、なにかしらおんちゃんの中にあるのだろう思う。

 

では、このおんちゃんは「正しい」のだろうか、「間違っている」のだろうか。


それは、おんちゃんにしかわからないこと。外野がとやかくいうことではないだろう。この考え方が行き過ぎると、「排除」が起きる。

 

それでも人は迷う。そのときにわたしが軸にしている2つの言葉がある。

 


「自分が51%正しいと思ったら、やればいい」

「結果でみせればいいの」

 

 

おんちゃんは、これからも大判焼きを焼き続けるのだろう。そして、わたしは来年も大判焼きをこの高知県四万十町で食べたいと思っている。

 

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以上、世を忍ぶ仮の姿が「かっぱパックパッカーズ女将」 まゆゆ、その正体の、もふもふペットヘルパーの武田真優子( @aisu_dog )でした!

 

 

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