高知県とウサギとわたし

~ペットホスピスをつくります~

【ウサギ】認定動物看護師が語る、「ウサギを飛行機に乗せる」ために必要な4つのこと【前編】

七夕の日に、東京から高知県高岡郡四万十町十川223-1にある「かっぱバックパッカーズ」に移住完了いたしました「かっぱパックパッカーズ女将」 まゆゆ、その正体の、もふもふペットヘルパーの武田真優子( @aisu_dog )です。

 

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東京、神保町にある小さな食堂「未来食堂」の「高知料理を美味しくいただく会」にて。

 

 わたしが移住する絶対条件として、「ウサギと2匹と暮らせること」がありました。


この「かっぱバックパッカーズ」は、宿泊施設ですので、ウサギが室内を走り回るとことはありません。今は玄関のケージ内にいます。これからデッキにうつる予定です。

 

■どうして、ウサギを飛行機に乗せたの?

 

高知県という場所と、ウサギたちにかかる負担を考え、他の交通手段は現実的ではないと思いました。

 

例えば、瀬戸内海側であれば「新幹線+バス」はありえるでしょう。しかし高知県は太平洋側。四国の山々を越えるか、迂回するかすると相当の時間がかかります。


東京から「夜行高速バス」では9時間で高知市に到着しますが、長い時間バスにゆられることは、ヒトでもちょっと大変です。高知市から四万十町まではさらに車で2時間半、「バス+電車」さらに3時間以上かかります。

 

この移動時間、ウサギのうりちゃんなら耐えられますが、つむじは体力的に厳しいと思います(もうすぐ8才、ヒト年齢70才)。

 

飛行機なら気圧差はあるものの、1.5時間で羽田空港から高知龍馬空港に到着するのです。


■ウサギを飛行機に乗せるために必要な4つこと

 

  1. 普段から移動慣れさせる
  2. ウサギの性格を知っておく
  3. 暑さ対策をする
  4. 水分を与える

 

ひとつずつ、説明をしますね。

 

 

●1.普段から移動慣れさせること

https://www.instagram.com/p/BHiYXVbDre2/

このバックの中にウサギが2匹入っています??

 

家から一歩も出たことがないウサギを「さて、飛行機乗るよ!」といきなり外に連れ出したり、ましてや飛行機に乗せることは、ヒトに置きかえると「高層ビルの上からいきなりバンジージャンプさせられるようなもの」です。

 

ウサギは「いつもの生活を、いつも通り過ごすこと」が幸せな動物です。「いつもと違うこと」を彼らは、「自分に何か危険が及ぶのではないか」と考えます。

 

このような急激な環境の変化によって交感神経が活発になることで、胃腸の動きを止まり、その結果、食欲低下・廃絶につながることもあります。

 

ただし、ウサギは「慣れる」動物です。普段から少しずつ部屋の外の「音/臭い/ヒト(子供たち)やほかの動物と出会う」の環境の変化と、「ハードキャリー入ること」に慣れることが大切です。なぜなら、空港では、布製バッグで預かってもらうことはできません。

 

  • ・ 硬いプラスチックや金属など、強度のある素材でつくられ、頑丈で屋根がついた航空輸送に耐えうるケージ。
  • ・ 布製のキャリーバックや厚紙、ダンボールなどでつくられたものは受託できません。
  • ・ 車輪付きの場合は、取り外しが可能なもの、もしくは車輪が固定できるもの。
  • ・ 側面に換気用の窓が備わっているのなど、通気性のあるもの。
  • ・ ペットがケージの中で立つ、座る、寝そべる、回転できるなど、十分に動けるスペースがあるもの。(参考→ペットをお連れのお客様 [国内線]|Service & Info[国内線]|ANA )

 

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 あたしは、布バックでもハードキャリーでも、なんでも平気よ。

 

これらに普段から慣れておくと、「動物病院へ行くとき」や「災害時の同行避難」にも役に立ちますよ。ちなみに、つむじもうりちゃんも、こちらに簡単に書きましたが、ふたりとも幼い頃からわたしに連れ回され、たくさんの方に触っていただいているので、環境の変化には相当慣れています。

 

●2.ウサギの性格を知っておく

 

ヒトの性格は「遺伝5割/環境5割」といわれます。体感ですが動物もおおむね、そのような感じを受けます。

ウサギ全体に通ずる性格としては「環境の変化に敏感」ということはありますが、ウサギもヒトと同じようにさまざまな性格があります。「神経質/おおらか/ひとりが好き/かまってほしい/こだわり派…」などなど。

 

それでも、どんなウサギでもある程度は慣れてくれます。

 

これはとても重要なことですが、ウサギは生後10日~6週目までの間に、ヒトに触れられていないと「触られることが苦手なウサギ」になります。イヌでいう「社会化時期」がウサギでもあるのです。

 

つむじは生後4週目でお迎えしました。様子をみながらですができるだけ彼の全身に触れるようにしていました。

 

うりちゃんは生後13週目でお迎えしました。ウサギをお迎えするには、遅めの週齢です。彼女はブリーダーの元で育ったので、幼い頃から触られ、毛が長いのでグルーミングをされていました。今ではお風呂に入れたり、一緒に出かけたりできるまでになっています。


あなたのウサギは、どんな性格ですか?

 

 

●3.暑さ対策をする

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あたし、暑さにはけっこう弱いわよ。

 

わたしたちが共に暮らしているウサギは、「アナウサギ」という種類で、もともとはイギリスの草原に住んでいました。その中で進化してきた動物ですから「高温多湿」が苦手です。日本の夏は彼らにとっては苦手のひとつでしょう。

 

温度/湿度の変化も、ウサギにとっては負担となります。だからといって、完全に温度/湿度調節された中で過ごしていると、自分の力で身体を調節できにくくなります。これは、ヒトも同じですね。

 

しかし、ウサギはこの辺変化にも慣れます。

 

つむじとうりちゃんは、東京にいるとき、冷暖房はほぼかけないで室内で過ごしていました。これは、災害時を想定した日常からの訓練でもありますし、わたしがエアコンの冷暖房が苦手ということもあります。

 

そのおかげで、多少の温度変化にも彼らは対応ができます。今のところ、体調を崩したことはありません(もちろん全て、様子をみながら行っています)


また、キャリーバッグの中は、ウサギたち自分の呼吸で湿度と体感温度が上がります。

 

さまざまなことに慣れているつむじとうりちゃんでも、さすがに真夏の炎天下の移動は避けました。空港に出かけたのは、朝6時でした。

 

ウサギたちは、猫用のリュックサックタイプのキャリーバッグの中、さらにプラスチックキャリーバックを入れ、その中に2匹一緒に入れます。ですので、保冷剤はプラスチックキャリーケースの上に、タオルにくるんだ保冷剤を乗せていました。

 

 

リュックサックタイプのキャリー内に、このハードキャリーが、ギリギリ入るんですね。このハードキャリーはふたがゆるくてそのまま使うには心配ですが、組み合わせることで、使い勝手の良さが倍増します。

 

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このふたの上に、タオルにくるんだ保冷剤を乗せ、その周りにペットシーツやウサギのおやつ、食事を入れることができるからです

 

キャリーバッグ内に保冷剤を入れる場合は、あなたのウサギの性格を考え、適宜様子をみてくださいね。なぜなら、ビニールで覆われた保冷剤は、ウサギがかじる可能性があるからです。また破けることも考えられます。

 

例えば、うりちゃんはビニール系のものはかじりませんが、つむじはかじります。たとえタオルで覆ったとしても、つむじは100%保冷剤を探し出してかじります。このような傾向のウサギには、水を入れて凍らせたペットボトルが保冷剤としては使いやすいですよ。

 

●4.水分を与える

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あたしは、シソよりも空心菜が好きなの。オクラはあんたが食べなさい。

 

わたしに連れ回され、その先で子供たちに干草を口元に差し出されると「あたしの仕事ね」と食べる「強いハート」を持つうりちゃんでさえ、外出すると自ら水を飲むことはありません。長時間の外出の際は、途中でスポイトでこまめに水を与えています。(この点は、つむじのほうが強いです。自ら食べ、飲み、排泄します)

 

この点はウサギだなぁと思うのですが、あなたのウサギさんも、このような傾向があるのではないでしょうか。

 

移動というのは、飛行機が飛んでいる時間だけではないのです。

 

家を出発→さまざまな交通機関を使って空港到着→飛行機で離着陸→空港から目的地までさまざまな交通機関を使って移動、到着

 

まで、この一連のながれが「移動」です。

 

目的地に着いても、すぐに食べ出すとは限らず、観察が大切になります。そのまま食欲低下→廃絶となる可能性があるからです。

 

ウサギが長時間食べないということはそれだけリスクがあることなのです。動物病院での話ですが、なにかの手術で全身麻酔をかける前でさえ、ウサギは直前まで食事を与えます。

 

つむじとうりちゃんの場合は、出かける直前まで自分で飲食してもらい、空港についてからは外で1匹ずつ、直接スポイトで水を飲ませながら、体調を観察していました。

 

 

空港外でキャリーバッグから出すのが難しい場合は(リードをつけていても、音などに驚いて逃げてしまう可能性があるので)、移動前に野菜や果物を与えたり、水分を直接与えることがいいかもしれませんね。

 

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 高知県四万十町到着日。落ち着かないようすのウサギたち。

わたしが干草を忘れたため、周りに生えているイネ科の植物の草を取ってきてあげていました。ごめんね。

 

これ以降は、明日の【後編】に続きます。【後編】は「ウサギを飛行機に乗せる」ために必要な4つのことを踏まえ、具体的に空港でどのようなやりとりがあったのかを写真付きでお伝えしますね。

 

 

 

 

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