高知県とウサギとわたし

~ペットホスピスをつくります~

熊本のためにわたしに何ができるのか。悩みぬいてはじめた 熊本出身の歯科医師 Fum の『がまだす熊本プロジェクト 』

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■「がまだす」は「がんばるだす」

 

5月14日(土)、神保町にある小さな定食や「未来食堂」にて『がまだす熊本プロジェクト~#1 Let's JAM作り~ 』が行われた。

 

15時と18時の2回、ジャムつくりをする。費用は無料。手作りの甘夏ジャムをつくる。作った甘夏ジャムを購入可。売上は全て熊本に寄付をする。このプロジェクトでジャムとなる甘夏は全て無料で「南伊豆マザーアースクラブ」さんから提供されたもの。

 

甘夏を貰ったまかないさんと、熊本出身のまかないさんが「どうせなら皆でジャムを作りたい、売上を寄付したい」とのことで、隅のほうで一緒に作ることにしました。みなさんも厨房に入って一緒に煮詰めましょう。
http://www.motherearthclub.com/
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がまだす熊本プロジェクト(#1 ジャム)
熊本出身のプロジェクトの一員としてご挨拶させて下さい。今回被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
熊本から離れた関東で、熊本のために出来ることはないだろうか。その気持ちとご縁がつながって、今回このジャムが出来ました。
お子さま、ご高齢の方も安心して召し上がって下さい。
これからも継続して熊本ば応援していくけんね!がまだす、熊本!
(「未来食堂」Facebookページより)

 

 

武田は、その月の第2土曜日に開かれている【まかないさんありがとうの日】のために未来食堂へゆくつもりだった。しかし、この日はイレギュラーで動物看護の仕事があり、到着したのは20時30分を軽く過ぎていた。

 

わたしが到着したころには、全てまかないさんが9人いらした。ジャム作りをされた方の人数は武田にはわからないが、その場にいらっしゃる方は、みなさんにこにこしていた。その中に、今回のプロジェクトリーダーである、歯科医師のFumがいた。

 

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九州からやってきたお客さまに、プロジェクトの説明をしているFum。

 

■「離れていると何もできないんですね。募金くらいでしょうか。無力です。」

 

昨夜は私の出身地の熊本で地震がありました。地元は震源から少し離れたところで、同級生や両親は無事でしたが、余震などまだまだ心配です。
九州に約30年住んだ中で、地震は(規模にかかわらず)ほとんど経験したことがありません。被災された方は未知と相まって恐ろしい夜を過ごされたのでしょう。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。怪我をされた方には迅速な救護を、お腹をすかせた方には食料を、特に高齢者や子供に。

私が東日本大震災後に上京する際は、周囲の人達から地震の心配をされましたが、今や逆の立場になってしまいました。

安全を保証されている場所なんてどこにもないこと。ぼんやりとしか分かっていませんでした。
離れていると何もできないんですね。募金くらいでしょうか。無力です。

地震|Fum|note  

 


不安で最新の情報を逐一求めていたFumは、熊本のためになにかできないかを考え、ずっと悩んでいた。その悩みを、「未来食堂」のオーナー 小林せかいに打ち明けたところ、夏頃に1日イベントを作ることになった。

 

 

5月1日、Fumは未来食堂の他のまかないさんとジャムを作った。これを、熊本の大変な状況にある人たちにお福分けすることにしたのだ。

 



このジャム作りは急展開を迎え、その4日後、5月5日には『がまだす熊本プロジェクト』が告知された。

 

神保町の未来食堂で一緒に無農薬の甘夏ジャムを作り、販売します。ジャムの売り上げは全額熊本へ寄付します。

 

そして、熊本地震からちょうど1ヶ月の5月14日(土)、『がまだす熊本プロジェクト』が行われた。

 

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甘夏を無料でもらったまかないの小沼さん。

 

■Fumは、GReeeeNの4人と同じ歯科医師

Fumとは、未来食堂の「まかないさんありがとうの日」で出会った。彼女はnoteというクリエイターのためのSNSを愛用しており、わたしもヘビーユーザーのため、即、意気投合。一緒にCx3BOOSTERというコミュニケーションカードゲームの話をしたりして、楽しい時間を過ごすことができた。

その後、作家 小松成美著「それってキセキ」を読み、この小説の主人公 GReeeeNという音楽グループのメンバーは、全員歯科医師であることを知った。リーダーのHIDEは、東日本大震災で身元不明の遺体の検死を行った。

検死は歯医者の役割です。なぜなら体の中で一番硬い組織は歯で、最後までその遺体の特徴を示すものだからです。

 

 

彼女が、今回の『がまだす熊本プロジェクト』のリーダーと知って、わたしはすこし驚いた。わたしも広く言えば医療業界に関わるもの。このように広くリーダーシップを発揮する人は、武田の少ない経験上、この業界ではそれほど多くない印象があるからだ。

 


■「影響を与える人になる」

 


熊本支援のために動き出してみて、ある言葉を実感しました。

それは自分が持つ、周りの人への影響力に関すること。以前はあちゅうさんが、影響力を持つ人間になることを怖れてはいけないという記事を書かれていました。今なら分かります!その通りですね、と。

 

Fumと『がまだす熊本プロジェクト』当日にお話した。彼女は文化祭では端のほうにいたタイプ(武田も同じですが)。でもそれは、必要性がなかっただけ。彼女の動き方をみていると「羊飼い型リーダーシップ」なんだなぁと思った。(わたしもそうである)

 

リーダーの新しい形:異能な人を率いる「羊飼い型リーダーシップ」 | GLOBIS 知見録 

 

今回のように、有事の際には多くの人の協力が必要になります。その時に大事になってくるのが自分の、周りの人への影響力。あの人がやろうとしているから、ちょっと手伝おうと思わせることが結果を作ります。

私自身は影響力を持つ人間ではないのですが、今後は意識した方が良いと考え直しました。影響力を持つ人は、行動するときに間違いなく有利ですから。

そして影響力=信用で地道に信用を作っていくしかなさそうです。結局、人と丁寧に向き合う毎日が大事なんですよね。


ではまだ信用を作る前の、出会ってすぐの人や全く知らない人の協力が欲しい場合は、自分に何が必要なのでしょうか。

たぶん答えは魅力だと思うのですが、その中身は何なのかが分かりません。容姿、オーラ、説得力のある発言、論理的思考、信念、どれもピタッとこなくて。

けれど今後も何が起こるか分からないので、有事の際に素早く行動を起こせるように備えたいです。そのためには毎日の生活の中で自分の信用を重ねつつ、魅力というよく分からないものも探さないとなぁ。 

 

 

■『がまだす熊本プロジェクト 』はこれからも続く!

 

今回皆様からお預かりした35000円はゆうちょ銀行から熊本県に寄付しました。

 

 

Fumの魅力は、十分に伝わっていると思う。あとは、それを周囲の人に対し、どう伝えてゆくかだけ。

 

自分が「これは!」と想うことを懸命にすることは、カッコイイ。そのカッコよさに、人は巻き込まれる。「ちょっとなら手伝える」という人が出てくる。

 

大丈夫、これからも武田はFumを応援しています!

 

ここまで読んでくださった「あなた」も、よかったら、『がまだす熊本プロジェクト 』に参加してみてくださいね。

最新情報は、 Fum (fum213)|note  でご確認くださいますよう、お願いします。


■最後に、Fumのnote記事より「熊本県の今」を引用する

 

JRで熊本から福岡に向かった母と電話していたら、車窓からビニールシートがかかった熊本の町並みが見えたと言っていました。トンネルを通るたびに、今から地震が起こってこのトンネルの下敷きになりそうで動悸がする、とも。

母から伝え聞いた私にとっての非日常は、被災地熊本にとっては日常なんですよね。熊本が1日も早く元気になることを心から願っています。

そして、そのための第1歩を今回皆様のお力添えで踏み出せたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 


がまだす、熊本!

 

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左側は甘夏ジャムを使ったケーキ。右側は『がまだす熊本プロジェクト 』で作った甘夏ジュレ