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高知県とウサギとわたし

~ペットホスピスをつくります~

【メモ】「重すぎるからマイルドにせよ」と先輩から言われた、わたしがカフェをつくりたかった理由(9日前、計画は白紙になりました)

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「家族を、語るカフェ。」
「ウサギが、そっと横にいるカフェ」

 

家族のことを、話せる場所。
亡くなってしまったあの子のことを、話せる場所。

 

ふと、横を見ると、ウサギがいる。

 

顔の見える関係。美味しい飲み物とお食事。”ほっ”と、息つける場所。

 

当たり前のようで特別な場所をつくることが、”家族が、最期のときまで幸せに過ごすことができる”ことにつながると信じています。

 

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わたしたちのカフェの、コンセプトはふたつ。

「家族を、語るカフェ」
「ウサギが、そっと横にいるカフェ」

まず、ひとつめのコンセプトの説明をします。

 

***

ある日、突然にお誘いいただいた飲み会で、2匹のネコを亡くした方とお話ししました。
わたしが動物看護師であると告げると、ぽつりぽつりと、ネコたちの闘病中から亡くなってから、ずっと内に秘めていたわだかまりを口にされました。ひととおりお話しになったあと、

 

「今日は話せてよかった」

 

と、そう、笑顔でおっしゃったのです。

 

わたしは、ほとんど聞いていたようなもの。その笑顔と感謝の言葉に恐縮してしまいましたが、その方の心の重荷を少しでも減らすお手伝いができたのなら、よかったと思いました。


同時に、”ためらいなく話せる場所” が少ないのかもしれない、

と、気づきました。

 

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吉祥寺のうさぎと出会えるカフェ「カフェ・ミニヨン」さんで3月に開催した「うさぎと暮らすためのお話会のようす。9名の方に参加していただいて、飲み物を飲みながら動物たちのことをお聞きしました。わたしは神の写真を撮らせていただいています。

 

もし、わたしが自分が暮らしているウサギたちになにがあったとしても、知り合いの獣医師や動物看護師に相談できますし、的確なアドバイスや、必要なら薬を処方していただくことができます。
わたしは、わたしが置かれている環境が当たり前ではないことに、このとき初めて気づきました。

 

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家族としてペットと暮らすかぎり、飼主は、何度も何度も家族の死を経験しなくてはなりません。

 

参考:平均寿命は、イヌは 14.17歳 ネコは 14.82歳 である。ペットの世界でも高齢化は進んでおり、シニアと呼ばれる7歳以上ペット総数は、イヌは全体の55.0%、ネコは全体の44.6%。(一般社団法人 ペットフード教会 平成26年 全国犬猫飼育実態調査より引用)ウサギは統計がとられていないのだが、平均寿命は6~7歳といわれています。

あなたの家族になるペットと一緒に暮らし始めるときに、その命を終えるときのことを考えている方は、まだまだ少ないです。

 

高額になる医療費、毎日の介護、看護、必ず迎える終末期、そして、死。
終末期に入り、日に日に弱ってゆくペットを見ながら、「なにもできない」と飼主が悩む姿を、なんどもなんども、繰り返し見てきました。

 

「この子は生きていて辛くないのか。この治療を続けることは、自分のエゴなのではないか」

 

***

動物には、安楽死が認められています。安楽死をするのか、しないのか。

安楽死をしないなら、どこまで治療をするのか。果たしてその選択は正しいのか、正しかったのか。


お世話になっている動物病院の獣医療者や、信頼できる同じ状況をご経験されてたご友人でに相談できれば、それが一番良いと思います。(インターネット上には情報が溢れているが、的確に必要な情報を探すことは、難しい。)

 

しかし、現状では”ためらいなく話せる場所” が少ない。

 

そこでわたしたちは、さまざまな想いやわだかまりを抱えた方が、美味しい食事やお茶をしながら、息つける。そんなカフェを、増やしてゆきたいと考えました。

 

以上、わたしたちがつくるカフェのひとつめのコンセプトの、ご説明でした。次に、ふたつめのコンセプト「ウサギがそっと、横にいるカフェ」の説明をいたします。

 

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わたしは、ウサギを連れてお出かけをしたり、お子さまにふれていただく活動をしています。


「子どもが、動物のさわり方がわからないので、さわり方を教えてほしい」とおっしゃる、保育園に通うお子さまを持つお母さまからの声がきっかけで、活動をはじめました。

 

わたしは動物医療に関わる仕事をしていますし、幼い頃から動物にふれてきたので、「さわり方がわからない」ということに驚いたと同時に、

 

”動物にふれられる場所”が、少ないのかもしれない、

と、気づきました。

 

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友人たちに声をかけ、カフェスペースをお借りして、さまざまな会を開いてきました。どの会も、大人子ど関係なく笑顔になり、優しさに満ちた素敵な会になりました。子どもが大人に教えている姿もみられました。

 

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このような素敵な会を毎回のように見ていると、”動物にふれることができる場所”は必要なのだな、と思うようになりました。

 

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ヒトもペットも、適度なスキンシップは大事なこととされています。
(スキンシップの刺激によって出るホルモンには、セロトニンオキシトシンがあり、これはペットにも同様に安心感や幸福感に影響があるといわれていいます)

 

従来の「動物カフェ」は、動物と一緒に入れたり(イヌに多い)、動物と触れあえたり(ネコ・ウサギに多い)、ペットショップや動物病院が併設こともあります。

 

”動物に触って、ヒトが動物に癒やされること”
”日常と異なる空間で、動物に触れられること”

 

が、今ある動物カフェ全体を貫くコンセプトのようです。

 

わたしたちのカフェのコンセプトのひとつは「家族を、語るカフェ」であり、美味しい飲み物とお食事がなによりも大切。


「お腹空いたな~」とお店に入ると、ちょこんと座って、こちらを見つめるウサギがいるのです。当たり前に動物がいる空間を、体験していただけることも、このカフェのよいところです。

 

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このカフェでは、ウサギを自由になでていただくことができます。もちろん、ちいさなお子さまにもさわっていただけます。

 

以上、わたしたちがつくるカフェのふたつめのコンセプトの、ご説明でした。